西暦2020年ごろ、流星とともに地球上に飛来したと言われる『黒い石』。これを人類は『黒夜隕鉄』と名付けた。黒夜隕鉄は人類にとっての災厄・D2を生み出す根源であり、大小さまざまなサイズの黒夜隕鉄が飛来したことが確認されている。D2は核となっている黒夜隕鉄を破壊されると消滅するが、通常兵器は効果が薄い。黒夜隕鉄を破壊するためには、ムジカートの用いる『音楽の力』が必要となる。
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黒夜隕鉄
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ハルモニア鉱石
西暦2000年代初頭に発見された美しい石。音楽に反応しエネルギーを生み出す特殊な性質から、"HARMONY"=ハルモニア鉱石と名付けられる。ハルモニア鉱石が放出するエネルギーは多くの研究者の関心を集め、ムジカートの誕生へと結実することになった。ムジカートはこの石が発する『音楽の力』を用いることで対D2戦闘を可能としている。
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D2
人類の敵となる存在。DespairDolls(絶望の獣)――略して、D2と呼ばれる。地球に降り注いだ黒い隕石が生み出した、異形の怪物たち。姿は個体ごとに異なっているが、『仮面』のような部位と、『黒い石』を体内に宿している点は共通している。あらゆる『音楽』を忌み嫌い、それを奏でる人類を蹂躙し尽くした。
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ムジカート
朝雛タクトやコンダクターの指揮で戦う対D2用の『兵器』。『シンフォニカ』によって、人間を素体にして生み出された存在。楽譜を身に宿し、音楽に反応する不思議な鉱石『ハルモニア鉱石』を用いて、音楽を力に変えて戦う。D2に対して有効な攻撃手段を有し、撃退することを可能としている。存在自体が希少であり、製造過程には秘密が多い。ムジカートは人間であった頃の記憶を失っており、歳を重ねることもないため見た目が大きく変わることはない。
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コンダクター
朝雛タクトが担う役割。『シンフォニカ』に所属しており、ムジカートの運用・指揮を行い、戦闘の最前線に立つ存在。オーケストラの指揮者にならい『コンダクター』と呼称される。コンダクターは指揮を執ることで、ムジカートの能力を最大まで引き出すことができる。コンダクターがいることで、ムジカートの継戦能力は飛躍的に向上することとなった。ムジカート同様にコンダクターも希少な存在であり、必ずしもすべてのムジカートにコンダクターがついているわけではない。
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シンフォニカ
朝雛タクトが所属する組織の名称。D2殲滅と人類の救済を目的としている。またその組織の建造した防衛施設の名称でもある。D2の出現とほぼ時を同じくして台頭し、唯一無二の『ムジカート』という戦力を用いて、人類を守護。世界各国に組織名を関した防衛施設『シンフォニカ』を作り上げた。朝雛タクトが拠点としている『ベルリン・シンフォニカ』の他に、『ジェノヴァ』、『ローマ』、『ニューヨーク』など多くのシンフォニカが存在している。
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f字孔
ムジカートの力の源であり彼女たちが肌身離さず身に着けているアクセサリー。簡単には壊れない代物ではあるが、f字孔の破壊はムジカートの死を意味する。